ジャクナイフ

ジャクナイフ

 

こんにちは。

沖縄出身のフリーダイバー、こうよです。

 

余計な動きを極力減らすことは、息止め時間を長くする為にとても重要という事を以前の投稿でお伝えしました。これはフリーダイビングにもスキンダイビングにも当てはまる事なんです。

そこで今回は、ジャックナイフについて話していきたいと思います💁‍♂️

 

 

ジャックナイフとは 

ジャックナイフ、ダックダイブとも言ったりしますが、つまりは潜り込みのことです。

水中世界への入り口、たかが潜り込みと思うかもしれませんが、実はこれがキレイにきまると、驚くほど簡単に潜っていけるんです👍

僕の場合ジャックナイフをして真っ直ぐ水底に向かって沈んでいき、フィンキックを開始する前の時点で、頭は水深3mほどまで潜れています。そこからフィンキックを開始するので、キックする分は全部無駄なく推進力になり、楽に5m10mと潜っていけます。

このジャックナイフ、ある程度形になっていれば水中には潜っていく事はできますが、自分がどのようなやり方をしているかを見てみないと、もしかしたらとても無駄な動きをしてしまっているかもしれません🤔

無駄な動きにつながってしまうジャックナイフの特徴

・上半身を曲げる時に同時に手をかく

・勢い余って脚が倒れてしまい反った姿勢になりながらの潜り込み

 

 

上半身を曲げる時に同時に手をかく

実はこれ、とてもよく見る特徴です。

これをしてしまうとジャックナイフの勢いは半減してしまい、思いのほか潜っていけないんです。その結果まだ水中に入り切っていない脚をたくさん動かす事になり、1m2m潜るのに何回もキックするはめになり酸素をたくさん使ってしまいます。最悪の場合、水面でただ脚をばちゃばちゃと動かすだけで一向に水中に潜っていけず、失敗なんてことも🙄

 

 

勢い余って脚が倒れてしまい反った姿勢になりながらの潜り込み

これはキレイにジャックナイフができる人でも時々やってしまいがちな特徴です。

お辞儀するように上半身を曲げることでジャックナイフを開始するのですが、その曲げる動作に勢いがありすぎて上半身が潜り込みすぎてしまい、その後体を伸ばすと脚が背中側に倒れてしまい、仰け反ったような姿勢になってしまいます。こうなると、フィンキックしても水底に向かって真っ直ぐ進めず、斜め方向に進んでいってしまい、そこから真っ直ぐ方向に修正しないといけなくなります。

フリーダイビングだと、これが原因でロープを見失ってしまうこともあります。 

 

 

水底に向かって背伸びをしていくイメージ

僕がジャックナイフの時によくイメージしているのはこれです💁‍♂️

水面にうつ伏せの状態で横(水平)になり、手の先を水底に向かってぐぐぐーっと伸ばしていきます、伸ばした手に引っ張られていくようなイメージで頭肩胸腰脚、と水底に向かって伸びるように徐々に入っていきます。

こうして脚まで水の中に入ってきたらここでやっと手をかきます。かいた手の勢いで体はさらに水中に潜り込んでいきます。

その勢いが少しおさまってきたら、この時にはもうフィンも水中に入っていると思います、ここからフィンキック開始です。

 

 

ジャックナイフをマスターすると

キレイにジャックナイフが成功すると、余計な力を使わずに潜り始められることをお伝えしました。加えてジャックナイフの良し悪しは潜っていく時のメンタル面にも影響します。

例えば15キックで水深10mに到達するダイバーが、イメージ通りのジャックナイフが出来なかったことでキック数が増え、10mに到達するまでに18回キックしたとします。いつもより3回キック増えただけですが、イメージ通りだと「もう10mに到達してるはずなのにまだ?」「10mまで後どれくらい のこってるの?」という考えが浮かんできてしまうことがあります。この思考がストレスとなり、いつもより早いタイミングで苦しくなってしまったりします。

余裕のある落ち着いたダイブ、気持ちの良いダイブ、より長く潜りたい、そのいずれにもジャックナイフは必ずと言っていいほどついてくるものです。

自分が普段どのように潜り込んでいるかを意識して観察してみたり、ジャックナイフしているところ撮ってもらって確認したりすることで、これまでよりも楽に潜れるきっかけの1つになるかもしれません😌